研削のプリプロセス/インプロセス/ポストプロセスで使用する絶対値測定用ゲージ
PROTOMAR
マーポスは、ブローチ、鉄道車両車軸、印刷ロール、ミーリングローラーなどの中型/大型ワークの製造において高まる品質要求を満たすため、研削工程中と研削工程後の両方で使用するProtomar径測定ヘッドを開発しました。Protomarの最大の特徴は、絶対値測定用ゲージであることです。そのため、特別なゼロ設定の必要がなく、値が既知のマスターを使用してProtomarを校正するだけで、設定されている測定範囲内のあらゆる径を測定することができます。Protomarの測定範囲は、各種ワークタイプと寸法に応じて設定されています。精度と繰り返し精度の誤差は、ワーク部の表面が連続面か断続面かにかかわらず、絶対最小値に抑えられます。
研削工程中の測定には、ゼロ設定中に得られたマスターの公称値を基準値として使用します。そのため、切削する径ごとにマスターワークを使用する必要はありません。
径の測定値は、測定セルによって検知された値と、測定ヘッド内部に備えられた光学式トランスデューサー位置の値の2つの値を合算することで得られます。各研削サイクルが完了してプログラムされた径が得られると、システムによってコンタクトが安全な位置(開口度が最大になる位置)に、または開口度が次の径の値に最適になるように開かれます。
サイクルタイムを短縮するために、制御ユニットは、加工フェーズに応じてセルホルダーのアームの動作速度を最適化して、開閉動作時に動作速度が最大値になるようにします。機械加工中は、測定セルのアプローチ速度が、検知された取り代量に応じて調整されるため、測定用コンタクトとワークの間に求められる接触性が常に保証されます。これにより、断続面の場合に生じる衝突のリスクから測定セルを保護することもできます。
- 広い測定範囲
- ワーク上の位置や表面タイプにかかわらず、径をリアルタイムで測定可能
- ワークの径と縦方向のプロファイルを分析
- ワークタイプごとのゼロ設定が不要
- 単一ワークの加工や測定に理想的
- 柔軟性のあるマシン設置
- 範囲外のワーク/径に対応する衝突制御システム
- 最大量のクーラントにも対応する高い信頼性・堅牢性・密閉性
- 加工/アプローチフェーズに応じて、セルホルダーのアームの動作速度を最適化
- クーラント温度変動の影響なし
Protomar絶対値測定用ゲージは、各種用途に対応するために、以下のバージョンをご用意しています:
- Protomar 100 – Series S:代表例としてポンプシステムの多径歯車の製造で使用されます。
- Protomar 200 – Series M:代表例として多径ブローチ製造で使用されます。
- Protomar 300/500 – Series L:代表例として鉄道車両車軸、風力タービン、および印刷ロール製造で使用されます。
- Protomar 700 – Series XL:代表例としてミーリングローラー製造で使用されます。