DS7000自動バランシングシステムは、バランシングヘッドによる迅速で高精度な補償が可能です。バランシングヘッドは、主軸内部に組み込まれるか、主軸の外部に取り付けられ、非接触式トランスミッション付きの電気機械式おもりを備えています。
新しい決定論的バランシングアルゴリズムにより、2つの平面上でのバランシング工程が大幅に向上し、サイクルタイムを短縮します。
この電子ユニットは、主軸停止時の静的位置と主軸回転時の静的位置の両方でバランシングヘッドのモーターを直接制御します。このようにして、おもりが定義された位置に移動し、アンバランスを補正します。
DS7000システムは、マルチ機能モジュールで構成されます。マルチ機能モジュール同士を連結することはできません。メインフレームキャビネットとして使用します。以下のモジュールを提供しています。
- M7002:決定論的アルゴリズムによる2つの平面上でのバランシング
- MA7002:バランシングに加え、AE(Acoustic Emission:アコースティックエミッション)センサーによる組み込み式の工程チェックを特徴とする
この電子ユニットのプログラミング、表示、動作フェーズのすべては、CNC工作機械に内蔵されたPC、または外部PCで行えます。これらのPCは、Windows/Linuxオペレーティングシステムと新型USCC(Unified System Control Center)ソフトウェアパッケージを搭載していることが必要です。
マシンの制御には、ProfibusインターフェースとデジタルI/O信号接続を使用できます。
Ethernet接続を使用すれば、PC上に表示させることもできます。さらにUSBポートを使用すれば、各種アプリケーションを管理することもできます。
- アンバランスの補正に要する時間を短縮
- 各マシンコンポーネントの寿命延長(主軸、砥石車など)
- 衝突に対する砥石車とマシンの保護を強化
- 生産工程品質がアップ
- ドレッシングフェーズのサイクルタイムを短縮
- 効果的にエアギャップをチェック
- 単一モジュールによるソリューション
- 工具研削、センタレス研削、2軸研削に理想的
- キャビネット用メインフレーム
- 電源:DC24 V
- Profibusインターフェース
- 静的インターフェースI/O
- HMI:Windows/Linuxオペレーティングシステム上のUSCC(Unified System Control Center)
- PC接続:Ethernet
DS700システムには、以下があります。
M7002
M7002電子ユニットは、2つの平面上での自動バランシングのための機能をすべて備えています。
MA7002
M7002の機能に加え、アコースティックエミッションセンサーによる工程チェックも備えています。これらのセンサーは、最大4台をバランシングヘッド内部に組み込むことができます。または、バランシングヘッドの外部に取り付けることもできます。AE信号は、高感度センサーによって記録され、非接触で固定レシーバーに転送されます。
また、これらのセンサーは、アコースティックエミッションの分析により、機械加工、研削盤のドレッシング、エアギャップ、衝突をチェックできます。
MA7002は、工程チェック用として追加のI/Oデジタルインターフェースを備えています。