E.D.C.は、標準的な高電圧テストやサージテストでは特定できない巻線とスタック間、そして同じ巻線のターン間の絶縁問題を特定できる新しいテストを1998年より研究し、提案したはじめてのヨーロッパ企業です。この問題は、特にモーターがインバーターによって駆動している際に、短時間 (数時間、数日、または数週間)動作した後、モーターの故障を引き起こします。
部分放電測定(特にPDIVテスト)は、あらゆるタイプのモーターや巻線の製造プロセスの品質を向上に役立ちます。
たとえば、PDIVテストは、銅/アルミニウム線や異なるサプライヤーの絶縁材料をテストする際に使用できます。
また、含浸工程の前後で同じステーターを測定することで、含浸プロセスを検証できます。
本詳細については、技術文書 “TN146_EDC_Partial_Discharge_Impregnation_Test.pdf” をお問い合わせください。この文書には、4つの異なる含浸レベルで製造された4つの巻線で実行されたテストの結果が示されています。4つの含浸レベルは、含浸なし、標準セットアップでの含浸、標準よりも少ない樹脂を使用した含浸、凝固時間を短縮した含浸です。
フェーズセパレーターの挿入または含浸プロセス、またはその両方によって絶縁巻線の品質がどの程度向上するかを「定量化」します。この調査は、製品に関する知識を向上させるだけでなく、EN60034-18-41で要求されているように、インバーターで使用するモーターを保証するクラスを定義するために必須です。
詳細については、技術文書 “TN147_EDC_Partial_Discharge_Insulation_Test.pdf” をお問い合わせください。この文書には、含浸の有無とフェーズセパレーター有無の4つの標準ステーターで実行されたテストの結果を記載しています。
従来の絶縁強度テストとサージテストでは検出できない製造上の欠陥を検出します。詳細については、技術文書 “TN148_EDC_Partial_Discharge_Production_Test.pdf” をお問い合わせください。この文書では、生産テストで部分放電測定を使用して巻線の故障を簡単に特定する方法を説明しています。
ステーターおよびモーターの寿命・耐久性試験中に、できるだけ多く寿命・耐久性試験を行った後、絶縁材料の絶縁品質が永久的に「劣化」し始めていることを確認します。 PDIVテストは、製品が故障する前に、どの製品が最も品質が悪く、最初に劣化し始めているかを検証することで、材料とプロセスを評価できます。これは、高い信頼性が求められる製品に対して主要な業界が適用している新しい概念です。
- LT400は、研究開発(R&D)および管理品質部門向けのテスト装置です。
- LT400は、部分放電高電圧テスト(ACおよびパルス)を実行しPD測定を行います。
- 研究室や品質部門で使用され、下記が可能になります。
- コンポーネントの選択(ワイヤー、絶縁体、フェーズセパレーター等)
- 寿命試験中にテスト対象の製品で絶縁品質の永久劣化が発生しているかどうか識別
- 製造プロセスの定義 (含浸樹脂、温度等)
- ステーターとモーターのEOLテストで設定するPD値のしきい値の定義
- 6ユニットの産業用19インチハウジング
- テスト中に最大3つのケーブル出力を自動的に管理するスイッチングマトリックス
- 3相ステータ + GNDの端子に接続する 3つのケーブル出力
- EdcWin.net テストプログラム
- リモートアシストソフトウェア
- オプション:テスト結果をCSV形式のファイルでパソコンへ保存
- オプション:ローカルPCのSQL Expressデータベースにテストプログラムを保存
- オプション:ローカルPCのSQL Express データベースにテスト結果を保存
- 最大3000Vac、100mA、50/60 HzのAC高電圧テストモジュール
- 最大5000Vpkのサージテストモジュール
LT400には、2~8出力リードの製品をテストするための複数のバージョンがあります。基本バージョンでは、LT400はノートパソコンで管理されます。オプション320/PCを使用すると、ノートパソコンを産業用コンピューターに置き換えることができます。