今日、コスト削減と品質の向上は、多くの産業界にとって重要な課題です。工作機械のダウンタイムを防ぎ、生産スクラップ品を確実に削減するためのベストプラクティスの1つがプロービングです。
実際、良好な生産に向けた最初のステップは、ワークの向きと原点の特定によるパーツの位置決めです。一方、オンマシンのパーツ検査は時間を節約し、ワークの位置決めを追加しなくてもパーツの再加工を可能にします。タッチプローブは、マシニングセンターとフライス盤での機械軸位置の自動検出を用い、部品の位置決めと部品の検査に関して本質的な効果をもたらします。
さらに進化するマーポス WRSP60 スキャニングプローブ
マーポスのWRSP60は、たった今製作された部品のプロファイルおよび表面タッチスキャンを迅速かつ正確に実行します。
マーポスWRSP60を使用すると、複雑な形状の測定がオンマシン環境下で可能になります。普通のタッチプローブでは満たすことができない、または、必要なタッチ数が多くサイクルタイムが長くなる円形および彫刻面などに対し、システムは効果的なソリューションを提供します。
アプリケーションとメリット
無線データ伝送を備えたWRSP60スキャニングプローブは、旋盤、ターニングセンター、マルチタスクマシンに適するように設計されています。WRSP60は、0.4ミクロンの繰り返し精度で、円筒部品のTIR、真円度、同心度を自動的に定義できます。
- TIR:回転に沿って検出された最小測定値と最大測定値の差
- 真円度:パーツの形状が完全な円にどの程度近しいか
- 同心度:パーツの中心とスピンドル軸の回転の中心との間の距離
マーポスWRSP60は、ストレート形状または複雑なプロファイルにも性能を発揮します。スキャン後、ソフトウェアは自動的に下記を提供できます。
- マスタープロファイルとの比較:実際のプロファイルとマスタープロファイル間の最大偏差(エラー)を計算します
- 線形スキャン:線形軌跡を基準にした実際のプロファイルの偏差を示し、最大偏差と勾配測定を提供します。
WRSP60システムは、オンマシン環境下で複雑な測定を迅速かつ直接行えます。 これにより、品質と生産性が大幅に向上し、生産プロセスの品質をリアルタイムで監視できます。 さらに、これらの利点を、ロングライフバッテリー、インストールと使用が簡単なユーザーインターフェースソフトウェアがサポートします。
明確な差を生み出すマーポス Scanソフトウェア
基本的なスキャニングプローブをベースとし、マーポスWRSP60プローブには、上記のすべての結果を実現する特定の機能、マーポス Scanソフトフェアがあります。部品の形状測定を行うだけでなく、このデータを使用してグラフィカルに表現するため、ユーザーは部品の状態を即座に正確に把握できます。円筒形または直方体のコンポーネントをスキャンするかで機能を切り替え、グラフィックインターフェースが変更されます。
さらに、マシン通信プロトコルライブラリを介して、すべての結果をCNC変数に書き込めます。
ワイヤレス伝送により、マシン内で直接システムを使用します。WRSP60プローブは、79チャネルとDSSS(ダイレクトシーケンススペクトラム拡散)セキュリティシステムにより、干渉を回避するように設計された2.4 GHz無線伝送で動作します。15メートルに達する広い動作範囲で大型機械にも理想的です。
詳細を Marposs’ WRSP60 でご覧ください。