詳細
ビジュアルツールセッターは、以下に関する複雑な測定アプリケーションを実現できるシステムです。
- 工具形状と寸法検知
- 工具の破損検知
- 未知の工具のプリセット
- 長さ、径、その他の測定（例：TIR、刃具径、回転中工具の工具中心の座標）
- 工具摩耗補償とシングルカッターのプロファイルと表面の完全性チェック
- 機械軸の熱ドリフト補償
- 微細精密ワーク加工と鋳型生産に使用する多種形状の微細小径工具のチェック
- 素早い測定は、特に旋削工具などの静的工具や多刃工具の位置割り出しに威力を発揮
ビジュアルツールセッターの主な特徴の1つは、そのプロテクションシステムにあります。そのため、クーラントやほこりが存在する環境でも、優れた測定性能を発揮します。チェックを行わないときは、空圧式シャッターが光学式レンズを覆って保護し、光学式レンズを過酷なマシン環境から機械的に分離します。一方、測定サイクル中は、特許取得済みのソリューションが光学窓からエアを吹き付けて切り粉とクーラントの飛沫を吹き飛ばします。これら2つのプロテクション（空圧的、機械的）によって、優れた測定結果を保証します。
柔軟性に優れたインターフェースにより、ビジュアルツールセッターをマシンタイプと使用する測定サイクルに適合するようにプログラムできるため、実際の加工条件でチェックを行うことができます。
To know more read the article about VTS - Visual Tool Setter
利点
- 生産工程の品質がアップ
- マシンのダウンタイムが短縮
- スクラップが削減
- 生産性がアップ
- 使用の柔軟性が高い
- 複雑な測定も可能
スペック
すべての技術的特徴については、「ダウンロード」セクションの表をご参照ください。
バージョン
ビジュアルツールセッターファミリーは、マイクロカメラの測定領域が工具の各種寸法に対応できるように、スモールフィールドタイプとワイドフィールドタイプに分かれています。
ビジュアルツールセッター - スモールフィールドタイプ
ビジュアルツールセッターは、寸法0.704 x 0.528 mmの測定領域で構成されます。標準バージョンでは、スモールフィールドタイプ（45 mm）は、45 mmのクリアランス距離をもつエミッターとレシーバーを備えています。最大40 mm径の工具を測定することができます。特に鋳型生産用マシンにおける狭い作業スペースへの対応性のニーズにお応えして、マーポスは、標準モデルの寸法を変更し、新しいスモールフィールドタイプのコンパクトを開発しました。この新型タイプは、旧型タイプより長さは短く、高さが高くなっています。そのため、マシンテーブル上の占有スペースを削減できます。マーポスは、3つ目のバージョンとしてスモールフィールドタイプ（85 mm）も提供しています。このタイプは、旧型モデルに比べて、エミッターとレシーバーとの距離が85 mmと長くなっています。そのため、最大80 mm径までの工具を測定することができます。両新型モデルのいずれも、標準モデルと同じ測定性能を維持しています。
ビジュアルツールセッター - ワイドフィールドタイプ
ワイドフィールドファミリーは、測定領域が3.00 x 2.25 mmと広くなっていることを特徴としています。この技術的なディテールにより、このシステムは最大3 mm径の工具の両サイドをフレーム内に収めることができ、同時に高い測定性能も維持しています。ワイドフィールド（45 mm）タイプも提供しています。また、これよりもさらに広いワイドフィールド（85 mm）タイプも提供しています。
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