研削盤上でのクランクシャフト測定用電気機械式アクチュエーター
e-FENAR
クランクシャフトの検査の分野では、Fenar Lシステムは、歴史的ソリューションとして、メインジャーナルとピンジャーナルの径の測定に採用されています。その機械的構成は、加工中の径の値をモニタリングするために設計されました。このソリューションによって、現在の市場では類を見ない最高レベルの柔軟性と正確性のあるクランクシャフト研削盤を実現することができます。
e-FENARは、マーポスのオービタル式研削盤向けアクチュエーター群の最新製品です。現在もこの市場の基準となっている先行モデルと異なり、駆動は電動モーターによって行い、油圧は使用していません。そのため、さまざまな新しい機能が加えられ、常に環境に合わせながら生産性の面でサイクルを最適化して、プロセス全体をモニタリングできるようになっています。
詳細
e-Fenarは、柔軟性に優れたトップレベルのシステムとして、同軸/オービタル研削工程においてワーク寸法を継続的にモニタリングします。
e-Fenarは、Fenar Lと同様に、研削盤の砥石車台に直接取り付けるように設計されています。測定フェーズ中にワークに直接接触するゲージを備えています。径の測定情報は、研削盤にリアルタイム送信されるため、この研削盤によって、目的のワーク測定値が得られるまで加工サイクルを管理することができます。
e-Fenarシステムの操作は、BLÚシステムによって、またはマシン側I/Oを介して行えます。
主な特徴
- 抜群に柔軟性のある測定:測定ヘッドは高い柔軟性を備えているため、メインジャーナルやピンベアリングの多種多様な径(最大25 mm)にも対応することができます。
- 最高に柔軟性のある摩耗補償:e-Fenarは、手動による段取り替えを必要とせずに、砥石車径の摩耗(最大10 mm)を補償することができます。
- 段取り替えが簡単:e-Fenarは、径の測定範囲の変更が必要なときは、少ない手順で短時間で段取り替えができます。
- 最適化された速度で挿入とリトラクションを実施。サイクルを最適化させます。
- ワークとゲージ動作をパーフェクトに同期。スムーズな挿入とリトラクションが可能。
- トップクラスの耐久性:密閉等級が高いゲージであるため、大量の高圧クーラントを使用する加工条件での使用に適しています。この装置は、クーラントや機械加工の中断による熱変動の影響を最小限に抑える材料を使用して製造されています。
- 高水準の信頼性:この設計ソリューションと選び抜かれた材料は、この分野での長年の経験の成果です。また、市場における何百もの実例において、R&Mの設計値が立証されています。
- 真円度チェック(オプション):機械加工の完了時に加工後の径の真円度をチェックすることもできます。このオプションを使用すると、加工中のワークの形状変化をリアルタイムでモニタリングすることができ、加工中でも必要な修正を行うことができます。そのため、測定室で手動でチェックする必要はありません(生産性の向上)。
- 診断制御が可能。
利点
- 生産品質の向上(不合格品の低減)
- 高精密測定
- 最高クラスの動作繰り返し精度(動作は境界条件に影響されません)
- サイクルを最適化
- 高い柔軟性
- 高い信頼性と堅牢性
- 段取り替えが簡単
- 砥石車を補償(生産性の向上)
- 診断制御が可能
- 繰り返し精度において抜群の性能を実現
- 優れた信頼性
スペック
すべての技術的特徴については、「ダウンロード」セクションの表をご参照ください。