現在、工作機械の世界では、効率的かつ賢い方法でプロセスと情報を制御できるフレキシブルマシンが増え続けています。
この進化に対するマーポスの答えがBLÚです。BLÚは、工作機械内部のネットワークの革新的な概念を表しています。
BLÚ(ワンケーブル制御ネットワーク)は、機械内部のすべてのモニタリングセンサーを1本のケーブルでリアルタイムに接続できる、革新的なシステムです。
モジュール式のきわめてコンパクトなアーキテクチャにより、どのようなマシンレイアウトでもインタフェースが容易です。実際には、このシステムはキャビネット内に配置されたマスターノードと、作業エリア内に直接配置され、すべてのセンサーを接続する機能ノードによって構成されています。また、柔軟性や、設置とメンテナンスの容易さも重要なポイントです。
BLÚヒューマンインターフェースを導入する理由
レイアウトに関するもう1つの革新は、ディスプレイにあります。7インチ静電容量式タッチスクリーンディスプレイは、物理ボタン式で画面も小さかったこれまでのソリューションと比較して大きく前進しています。
システムでのナビゲーションと操作をできるだけ容易にするため、マーポスではまったく新しいアイコンリストを設計しました。アイコンは、マーポスのすべての新世代アンプに共通する明解かつ直感的な構造で整理され、エントリーレベルからハイエンドソリューションまで順に並んでいます。
ビュー(ダッシュボード)は標準の単機能式にすることも可能ですが、複数の機能、キーパラメーターのプログラミング、設定ボタンなどを含む複合ページでフルカスタマイズすることもできます。また、オペレーターの資格情報によって異なるアクセスレベルでシステムとやりとりすることもできます。データの見える化はマーポスのディスプレイを介しても可能ですが、部分的にあるいは完全にマシンのオペレーターパネルに統合することもできます。
スマートファクトリーへのアクセスキー
BLÚは、現代のいわゆる「スマートファクトリー」への扉を開きます。その目的は、システムから取得した主要なデータやパラメーターのモニタリングを通じて、最適化・統合化されたプロセスを実現することです。
マシンにあるすべてのセンサーから、ビッグデータを取得することができます。マシンの前に座り、プロセスを制御下に置くためにすべての作業パラメーターをモニタリングしているオペレーターから、メンテナンスやERPに至るまで、異なるレベルで異なるデータを使用できます。
これらのデータは、センサーから取得してモニタリングポイントを提供する「リアルタイム」パラメーターとして示すことも、他のタイプの解析を行うために処理して保存することもできます。
BLÚシステムの中核
BLÚのレイアウトはきわめて革新的です。システムには単一のメインユニットであるマスターノードがあります。これはシステムの中核で、マシンのキャビネット(乾燥エリア)内部に配置されます。ここから1本のケーブル(MMSB - Marposs Measure Sensor Bus)が作業エリア(ウェットエリア)内部へと延び、すべての機能ノードが接続されます。機能ノードは、センサーに直接接続されます。
この新しい「チェーン式」構造は、星形構造に近く複数の長いケーブルがすべてキャビネットから作業エリアのセンサーまで延びる従来のアプローチと比べて、はるかに柔軟性とカスタマイズ性に優れています。
マシンとのやりとりはマスターノードによって行われ、フィールドバスまたはパラレルI/Oを介することができます。機能ノードはマシンのレイアウトによって、互いに直接接続することも、MMSBケーブルを介して接続することもできます。
技術的なメリットは、システムレイアウトをカスタマイズしてマシンレイアウトに「合わせる」ことが可能になる点にありますが、それだけではありません。いったんシステムを定義した後も、機能を追加できます。チェーンに後から1つまたは複数のノードを追加するだけです。
BLÚのメリットのまとめ
- BLÚはすばやくインストールでき、直感的でユーザーフレンドリーです。
- システムは柔軟で、モジュール式かつ拡張可能です。
- 機械的な信頼性を確保し、過酷な環境にも耐えます。
- ヒューマンインターフェースはユーザーフレンドリーで、かつカスタマイズ可能です。
- BLÚは進化を続けており、統合できるセンサーのタイプも増えています。
詳細を確認する
BLÚ - One Cable Control Networkを参照してください。