HAIRPINFLASH:ヘアピンを非接触により評価する究極のソリューション
自動車業界ではコンパクトで高性能な電気モーターへの需要の高まりにつれて、高い比エネルギーと全体的に小さな寸法を兼ね備えたモーターへの要求が生まれています。いくつかの自動車メーカーは、この課題の解決にヘアピン巻線を組み込んだステーターを採用しています。
製造の最も重要な課題の1つは、それぞれのヘアピン個体をステーター溝に最適にフィットするように作ることです。製造上の主な問題は、ヘアピンがその性質として弱く、薄い銅の棒から作られるので、接触システムで測定するときや基準のプロファイルマスクを使用するとき変形しやすいことです。ヘアピンの本来の形状を歪ませずに測定できる必要性が、ビジョン技術に基づく測定システムの開発に結びつきました。
マーポスのHAIRPINFLASHは、ヘアピンを非接触式で評価する究極のソリューションです。この非接触式測定システムは、わずか3枚の写真でヘアピンの主な形状特性の寸法検査を実施できます。
取り扱いにより変形しやすい脆弱な性質を持つヘアピンの複雑な形状を2Dで再構成するために、テレセントリック光学系を搭載した専用の高解像度カメラ3基を、ヘアピンの最も重要な部分を歪みなく撮影できるよう適切に配置しています。
取得された画像は、2D画像や3D点群データによる測定用に開発された、専用のマーポスソフトウェアで処理します。
高速で容易
オペレーターはヘアピンを測定ステーションに置くだけで、ヘアピン個体タイプ専用の格納治具などのツールを使用せずに、わずか数秒で測定を実行できます。
インラインのSynoptic Panelにより直感的に操作できるオペレーターインターフェースによって、不適合の結果を即座に特定し、オペレーターは曲げ装置に遡って状況を把握できます。
この部品のもっとも重要な部分(ヘッド、テール、ルーフ)を測定することで、長さ、幅、巻きを制御し、これによりステーター組み立て中の問題、例えばステータースロット内にある絶縁紙の破損などを回避します。
各種のヘアピンの特徴的な寸法を解析することで、カメラでフレームに収める領域が定義され、特定タイプの電動モーターに属するすべてのヘアピンを測定できます。しかも、複雑な段取り替えや専用のプログラミングを行う必要はなく、HMIリストから適切なヘアピンのタイプを選択するだけでプロセスを開始できます。
HAIRPINFLASHは、製造される各種のヘアピンを生産ラインと並行しながらすばやく正確に測定し検査時間も短縮する、最も優れたソリューションです。ベンチ型の設計により、可動部がなく実質的にメンテナンスフリーを実現しています。また段取り替えが不要で幅広いヘアピンに柔軟に対応し、経験の浅いオペレーターでも簡単に使用できます。
詳しくは ヘアピン型用の光学ゲージ をご覧ください。