ガラス容器業界のための革新的な測定機器: Marposs VisiQuick-Mini
近年、ガラス容器業界は、生産品質改善に向けて大きく前進してきました。それでもまだ、直ちに必要な措置を取り、不良ワークを削減する目的で、ガラス製造工程の早期の段階で寸法制御を行うことは課題となっています。
ガラス容器の制御は現在、サンプルベースで、生産ライン近くで、通り/止まりゲージを使用して実施されています。代わりに、寸法測定はQCラボでマニュアルゲージまたは半自動/自動ゲージシステムで実行されます。いずれにせよ、容器をQCラボに持ち込んで測定結果を待っていたのでは、工程を設定するために必要な重要情報の取得に時間がかかります。
通り/止まりゲージによる制御では、あらゆる問題が提示されます。定量的情報は提供されず、オペレーターのスキルに依存します。また、生産される品目ごとに専用の通り/止まりゲージのセットが必要であり、これらのハードゲージは管理や定期的な再校正が必要なため、コストが高くなります。さらに、この方法では、データを収集することや、統計解析を行って工程を改善することができません。
マーポスのイノベーション:QCラボのテクノロジーを生産ラインにもたらす新しいツール
ガラス容器業界のニーズを知るマーポスは、工業環境および要求の厳しい市場(自動車業界や航空宇宙業界など)で使用するゲージ機器の長い経験を活かして、外寸測定用のすべての通り/止まりゲージに取って代わる革新的な機器を開発しました。
光学テクノロジーに基づくマーポスのVisiQuick-Miniを使用すると、サイズ、形状、色にかかわらず、ガラス容器のすべての外寸およびパラメーターを迅速かつ正確に測定できます。測定結果は金型に関連します。
VisiQuick-Miniは、柔軟性があり、コンパクトで、コスト効率の高いソリューションです。コンパクトな寸法のおかげで、固定設置用に使用できるほか、カートに取り付けてラインからラインへ移動させることもできます。
さらに、VisiQuick-Miniは行われた測定の結果を記録します。自動測定サイクルが正確かつ精密な測定を実施し、通り/止まりゲージでは取得できないデータを提供します。収集されたデータは、解析し、工程の微調整に利用できます。
自動測定サイクル
自動測定サイクルのおかげで、VisiQuick-Miniでは、通常は実験室でしかできない幅広い測定を、生産ライン上で直接、迅速かつ正確に実行できます。
測定対象のガラス容器をゲージベンチに手動でロードしたら、オペレーターは[START]を押して測定サイクルを作動させるだけです。測定サイクルが完了すると、オペレーターに通知するメッセージが表示されます。
統合されたソリューション
VisiQuick-Miniの潜在力は、柔軟性、正確性、コンパクトさ、および生産コストを削減できることだけではありません。マーポスが提供するVisiQuick-Miniのもう1つの重要な機能は、実行される測定の結果を記録できることです。これにより、生産工程のさらなる品質向上が保証されます。
VisiQuick-MiniはIndustry 4.0に完璧に追従しています。さまざまな製造実行システム(MES)ソフトウェアと互換性があり、生産工程の制御および最適化に関する重要情報を意思決定者に提供します。
MESソフトウェアの用途は、生産サイクルに関連するすべての情報を取得することと、生産工程をリアルタイムでモニタリングすることです。
VisiQuick-Miniは、MESソフトウェアとの双方向通信をサポートします。
最初に、VisiQuick-MiniはMESソフトウェアから、測定品目の測定方法を自動的に生成するために必要な情報を受け取ります。
次に、バッチのいずれか1つの容器の測定が完了するとすぐに測定結果を送信し、収集したデータを基にMESソフトウェアで統計解析を実行できるようにします。
VisiQuick-Miniの詳細を参照