マーポスのプラグアンドプレイ式マシン保護
マーポスは、マシン保護のための完全モジュール式システムを提供します。
製造工程の要件を満たすことに加え、運用体制の統一によりスマートで費用対効果の高い取り付けと拡張性を実現することを重視しています。革新的な最上級のソリューションに長年の経験を取り入れ、マシンや装置の可用性を永続的にモニタリングおよび改善します。それにより、マシン性能の変化を検出して適切な措置をとることができます。
マーポスのGenior Modular CMS02マシン保護システムは、確実に衝突およびクラッシュを検出し、関連する駆動装置を即座に停止します。
衝突およびクラッシュによって生じる大きな損傷
マシン、装置、またはロボットで発生した衝突およびクラッシュは、多くの場合、高額な費用を要する大きな損傷につながる可能性があります。損傷範囲は急速に広がる可能性があり、コンポーネントが使用できなくなるだけでなく、マシンの重要部分に損傷が及ぶ可能性もあります。修理に高額な費用がかかるうえ、何よりも、生産が停止してしまいます。
故障の主な原因は、コンポーネントの磨耗と操作ミスです。原因は、次の2種類に分けられます。幾何学的衝突(マシン内で移動するコンポーネント間で発生する衝突)と技術的衝突(ワークに工具刃先が干渉する時の過負荷状態に起因する衝突)です。一般的な原因は、切削パラメーターの誤りや材料の磨耗または混入物などに加え、前述のとおり、工具の誤りや各軸の手動操作などの操作ミスです。
損傷回避または損傷軽減のための対策
生産マシンが停止したときに、従業員がすぐに対応したとしても、最終停止に至るまでに何秒かは経過してしまいます。この時間が長すぎて、結果的に損傷を回避できないことがよくあり、迅速に対応しなければなりません。
Genior Modular MCMS02マシン保護システムは、エラーを即座に検出し、軸と主軸の停止を開始します。反応時間は1ミリ秒未満(<1 ms)です。マーポスのシステムを使用すれば、損傷が大幅に減少するか、あるいは損傷を防ぐこともできます。マシン保護システムを使用することで、例として少なくとも1社の欧州大手保険会社から保険料に対して25 %の割り引きが得られたケースもあります。これは、損傷のリスクが大幅に減少するためです。
モジュール方式でシンプル
新しいコンパクトなGenior Modular CMS02マシン保護システムは、電子モジュールとセンサーによって構成され、視覚化、およびデータ管理用のソフトウェアパッケージを搭載しています。新規または既存のマシンやシステムに簡単に統合できます。モジュールは、制御キャビネットまたは作業現場にあるDINレールに取り付けます。圧電式歪みセンサーは、装置構造内の適切な位置に取り付けます。マシン制御機能とのハンドシェイクはI/O接続経由で行われるので、制御の種類に関係なく使用できます。アクセスとデータ視覚化は、業務用PCやマシンのコントロールパネルなど、WindowsベースのシステムからEthernet経由で行いますが、SIEMENS TCU(LINUX)コントローラで直接実行することもできます。
機能と利点:
センサー
- シンプルな取り付けとレトロフィットを実現する表面歪みセンサー
- 主軸と軸の反力(大小)によって生じる比例歪み(圧縮および伸長)を測定するためにマシン構造内に取り付け
- 超高速フィードだけでなく超低速(準静的)フィードでも使用して衝突を検出することができ、特にモニタリング範囲の広さは特徴的であり、他のシステムと差別化
- モジュールに直接接続、または外部チャージアンプ経由(ケーブル長さ20 m以上)
モジュール
- I/Oカップリング経由で既存の電気システムに簡単に取り付けおよび統合
- Ethernet(TCP/IP)経由でネットワーク統合および視覚化
- オプションのコンバーター経由でCNC接続するためのProfinetまたはProfibus
モニタリング方法
- 特別な知識がいらないわかりやすいメニュー構造と簡単設定
- 3種類の動作モード
- アラームリミットを3つまで使用可能
- フィールドバスモジュール経由で工具ごとにリミットを設定できるので工具モニタリングがシンプル(ToolPlus機能)
視覚化
- Windowsプラグイン経由にて提供
- 各プラグイン経由で複数のモジュールをMultiViewソフトウェアに統合可能
- Windows(XP以降)のほかに、シーメンス製TCU(LINUX)コントロールにもシステムを直接接続可能
- IPC4の4.3インチ画面(LINUX)で操作しやすく(実証済みCMSシステムの視覚化と同様)、最大4台のモジュールを接続可能
データ管理
- イベントレコーダー(ブラックボックス)が衝突を確実に記録
- 信号およびイベントデータをCSV出力し、保存して詳細に評価
- ネットワーク接続経由でリモート制御
- CANバス経由でGenior Modularシステムに統合、それにより広範なデータ管理が可能
Genior Modular工具/プロセスモニタリングシステムでの使用
Genior Modular MCMS02システムは、スタンドアローンでの使用を想定して開発されましたが、ARTIS GENIOR MODULAR工具/プロセスモニタリングシステムへの統合も簡単に行えます。測定データはその後、専用の自動モニタリング方法(各種設定可)で並行して使用されます。
Genior Modular MCMS02の利点のまとめ
- 超低速から超高速な軸速度まで、自動および手動運転でマシンの過負荷や衝突およびクラッシュを確実に検出
- システムの反応時間は1 ms未満
- 新規または既存を問わず、マシン、フィクスチャー、またはロボットに簡単に統合可能
- システムはバックグラウンドで常時実行オペレーターによる介入が必要なのはアラーム発生時のみ(ハードストップ)
- イベントレコーダー(Blackbox)は、アラームデータを日時と値とともに確実に記録し、後で詳細に評価および解析することが可能
- センサーデータとイベントデータをCSVデータで評価可能
ユーザーや保険業者からの明確なフィードバックがこのシステムのユニークな特性を実証
欧州では、少なくとも1社の大手保険会社が、Genior Modular MCMS02を取り付けると損傷のリスクが大幅に低くなると評価しており、運用会社に保険契約の25 %割り引きを提供しています。
詳細を確認する
マーポスのマシン保護を参照してください。