ケースとハウジングは、すべての自動車のエンジンとトランスミッションの基本的なコンポーネントです。ケースとハウジングは、エンジンやトランスミッション自体を保護するだけでなく、ベアリング、ギア、シャフト、シーリングなどの正しい配置にも貢献します。
その利点は明らかです。
- 正しい組み合わせは、効率的なシステムにつながり、燃料消費が少量で済みます。
- 確実なシーリングは、コンポーネントの長寿命化につながり、これにより自動車の寿命が延長しメンテナンスも軽減されます。
- また、設計公差を厳しくすると、ギアの正確な位置決めが可能となり、ノイズも大幅に低減されます。
ケースとハウジングの品質管理
当然ながら、自動車メーカー(および大手/準大手のサプライヤー)の品質管理システムは、このようなコンポーネントの検査に焦点を当てています。メーカー各社は、内径の寸法、深さ、同心度、真円度(楕円)など、さまざまな測定を管理しています。オフラインステーションで作業するオペレーターは、手持ち式ゲージを使用することでこれらの測定すべてを簡単に測定できます。
当社では通常、お客様のニーズに合わせて厳選された限界ゲージ、ボアゲージ、多点測定ゲージ、データ収集装置などを完備した測定ベンチを提供しています。
通り/止まりゲージ、空圧式ゲージ、接触式ゲージ:マーポスの充実した手持ち式ゲージ製品ラインナップ
マーポスの手持ち式ゲージ製品ラインナップは一段と充実しており、通り/止まりゲージから、空圧式や接触式ゲージまで幅広い製品が含まれています。
さまざまな製品において最も多く確認され、かつ重要な寸法としてボアの内径があります、マーポスの接触式ゲージではこれまで培った経験及び技術により、より簡単、正確に計測することができます。
これに限らず、当社は、外径、穴の深さ、皿穴、距離、厚み、さらにはエンジンやトランスミッションコンポーネントの最適な結合を可能にする他のさまざまな寸法特性を測定する、標準および専用のソリューションも提供します。
データ統合
マーポスを選択するもう1つの利点は、ゲージをデータ収集システムに接続する方法やアプリケーションをアップグレードする方法を、お客様に決めていただけることです。これは、お客様の品質管理部門が、データ統合レベルの向上またはアプリケーションの「フールプルーフ」レベル向上のいずれを目指す場合にも当てはまります。
例えば、ダイヤルインジケーター付きMBGゲージをアップグレードするには、インジケーターをI-Wave2ハンドルに切り替えるだけで済みます。これにより、データ収集ユニットにデータを送信し、自動で測定値を保存し、統計情報を処理し、製造の品質レベルを管理維持しながら、測定値をスクリーン上ではっきりと確認できます。さらに、データ収集ユニットにマーポスソフトウェアが搭載されていれば、ガイド付きシーケンスを簡単に作成し、オペレーターの測定作業を手順に従いサポートできます。
将来的な課題
これらの製品や技術は、自動車分野における従来の内燃機関やトランスミッションのケース、ハウジングに関する数十年もの経験によって開発されています。
ハイブリッド自動車や電気自動車にも、同様の測定の必要性があります。電気自動車のドライブトレイン向けギアやハウジングの製造における主な課題は、電気モーターによって実現可能な高いトルクと回転速度にあります。
高精度な製造には、ドライブトレインのノイズ放射を大幅に低減させるという新たな重要性がともないます。
詳しくは 手持ち式ゲージ各種製品をご覧ください。