詳細
トレーサーガスとしてヘリウムを使用したバッテリートレイの自動スニファー法アプリケーションの例について説明します。スニファープローブのある3台のロボットを使用して、溶接部およびスタッド、ボルト、ナット固定部など、もっとも重要な密閉箇所を検査します。
バッテリーパックコンポーネントのこの管理手法は信頼性が高く、検査対象コンポーネントに湿気や水分が侵入する可能性のあるすべての欠陥を特定できます。
パックコンポーネントの検査は、サイズが大きく非常に変形しやすい構造のため、検査圧力が低い場合でも困難な作業になります。マーポスはこのようなアプリケーションに関して長い経験を積んでおり、最適な設計と構造を備えた検査対象容積を密閉するためのシール蓋、クランプシステム、密閉ガスケットをご提供できます。
トレーサーガスによる検査法では非常に高い感度が保証され、非常にわずかな漏れも検出できます。また、ワークの大きな体積にも、どのような環境条件にも対応します。
グローバルテストで不良としてNG判定されたワークの漏れ原因箇所を突き止めることができるため、この手法は手直しステーションの手動スニファーアプリケーションに適切です。コンポーネントを良品とするための手直し作業を行うことができます。
スニファーを使用する当社のヘリウムリークテストシステムの場合、10-2~10-4 SCC/secの範囲のしきい値で漏れを検査できます。この手法では、この範囲で非常に良好な結果を得ることができ、シンプルで信頼性の高いアプリケーションになります。
利点
- 最高10-4 SCC/secまで漏れを検出
- ワークや周囲温度に依存しないトレーサーガス法
- 大きな体積および変形しやすいハウジングを含むワークの検査に最適
- リーク箇所の特定
- 複数のロボットスニファーを使用したサイクルタイム最適化
- お客様の仕様に合わせた製作が可能
- 専用ソリューションとフレキシブルソリューションのいずれも提供可能
- 堅牢な構造
- 各コンポーネントへのアクセスが簡単なためメンテナンスが容易
スペック
- 手動または自動ソリューション
- 高い信頼性
- 低ランニングコスト
- 最高10-4 SCC/secまで漏れを検出
- 特別なアプリケーション要件に応じたサイクルタイム
バージョン
- 1つまたは複数のロボットスニファーによる全自動テストステーション(100 %インライン検査用)
- 手動スニファーステーション(手直しステーションにおける不良ワークのオフライン再検査用)
- グロスリーク事前検査の場合は組み込みのエア方式(圧力減衰法または質量流量法)を使用可能
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