円筒型バッテリーセルのインライン電気テスト
マーポスは、バッテリーセル製造向けに各種の品質管理システムを提供しており、生産前のパイロットラインと量産の両方に対応するソリューションを提供しています。マーポスは、ロボットによる自動アプリケーションについて豊富な経験を活かし、モジュール製造におけるBoL(ビギニングオブライン)テスト、セル製造におけるインライン管理またはEoL(エンドオブライン)テスト用のソリューションを提供しています。
バッテリーセルの種類(角型、円筒型、パウチ型)に応じて、専用のソリューションが提案されます。
インラインテスト用マシンは全自動で、ロード/アンロードの処理に作業員による操作はありません。ロボットまたはロボットアームは、それぞれのニーズに合わせて必要なカスタムサイズに基づいて、複数のバッテリーセルを同時に移動できます。 これにより、生産ラインのサイクルタイムがきわめて短縮されます。各ステーションは、同時に複数のセルを処理できます
例
円筒型バッテリーセルのインラインチェック用テストシステム
このシステムは、電解液を充填する前のセルのインライン管理専用です。非常にフレキシブルなソリューションで、異なる径や長さの各種セルを処理できます。バッテリーセルのトランジットステーションとして使用するように設計されたこのシステムでは、搬入口で段取り替え位置をともなうパレット搬送により供給され、搬出口ではアキュームレーションベルトにより排出されます。関節型ロボットが、グリップ装置を用いて一度に3つのセルを処理し、テストステーション内でセルを搬送させます。
テストサイクルは、ロボットが搬送パレットからセルをピックアップし、それを電気的に接続して、寸法チェックと同時に並行した時間で電気絶縁テストが実施されるとき開始になります。このテストステーションには、寸法テストと同時に電気テストを実施できる特徴があります。これが、時間の短縮や、ステーションのサイズと製作費用の削減につながりました。ロボットが3つのセルを管理領域に配置すると、高分解能の光学式寸法管理システムを使用してそれらの径と高さが測定されます。
第2ステーションでは、真空チャンバー内でヘリウムを使用したセルのリークテストが行われます。それぞれ3つのチャンバーを備えた2台のテスト機器により、サイクル時間が最適化され、並行処理でロード/アンロードが処理されます。
マシンの拡張可能な設計により、生産スループットの要件に応じて適応できるので、測定ステーションと絶縁テストステーションの双方、およびリークテストエリアでさらに多くのセルを同時に管理できます。
セル製造におけるEoLテストアプリケーションや、モジュールのアセンブリーにおけるBoLテストでは、完成品セルで一般的な他の電気テスト(OCV (セル開回路電圧)、ACIR (AC内部抵抗)、DCIR (DC内部抵抗)など)も、同じ寸法管理と絶縁テストステーションに統合できます。
テストの安全性は、電気回路の適切な開放装置と、工場ネットワークに接続された火災防止システムによって保証されます。
- さまざまな種類の円筒型セルへの高い適応性
- 自動搬入用に設計されたソリューション
- さまざまな電気テストに対応
- アクティブテスト
- インダストリー4.0対応のデータ記録
- モジュール内のセルの分類とアセンブリーに適応可能
- コンパクトなソリューション
- メンテナンスを容易にする最大限のアクセス性
- ドライルームに最適
- 部品の自動ロード/アンロード
- お客様の仕様に合わせた指定が可能
寸法(高さ x 幅 x 奥行) | 3000 x 3000 x 2200 mm |
効率 |
98 % |
サイクルタイム | 部品あたり4秒 |