R2R プロセスのフィルム幅測定
ロールツーロール(R2R)は、2つの回転ロール間を移動するフレキシブル基板の連続処理を含んだ一連の製造技術であり、様々なプロセスを使用して連続的にフィルム構造を構築することができます。
電子デバイスの分野では、R2Rは、プラスチックフィルムまたは金属箔のロール上に柔軟で大きな面積の電子デバイスを製造する方法です。
R2Rは、次のようなEV市場のリチウムイオンバッテリー(LIB)に現在適用されている基板ベースの製造プロセスの重要な位置づけです。
- 金属箔(アルミ・銅)の製造
- セパレーター製造用プラスチックフィルム
- プリント/フレキシブル薄膜電池の電極 (カソード及びアノード)
詳細
フレキシブル薄膜電池の製造にR2Rプロセスを適用する現在のニーズは、次のプロセス作業に焦点を合わせています。
圧延工程(LIB電極製造)
- R2Rコーティングおよび乾燥
- R2Rカレンダリングまたは圧縮
- R2Rスリットまたはカッティング
これらの作業では、幅制御のための非接触技術センサーなどを用いたインラインの品質および制御測定によって、電極製造の過剰なスクラップ率を減らすことが重要になります。
幅のチェックは生産ライン内で厳密に行う必要があるため、非接触技術で実行する必要があります。従来の接触ソリューションでは、接触できないデリケートな素材の幅をインラインで測定するために、マーポス/AEROEL(エアロエル)は独自の非接触技術であるレーザースキャナーマイクロメーターを提案しました。
利点
- 流体動圧軸受技術 (ボールベアリングを使用しない) を備えたスキャンモーターは、摩耗による故障なく動作
- NO-VAR機能による温度補正により、室温の変化を自動的に補正
- 恒久的な自己校正と優れた直線性
- 複数のアプリケーションプログラムを設定及び保存可能
- PC、PLC、NCに直接接続可能
- 直交エンコーダの読み取りと同期信号
バージョン
スペック
バージョン |
XLS40 |
XLS80 |
XLS150 |
測定範囲 |
40 mm |
80 mm |
150 mm |
測定可能径 |
0.06 ~ 38 mm |
0.75 ~ 78 mm |
0.8 ~ 149 mm |
繰り返し精度 (T=1s, ±2σ) |
+/- 0.07 µm |
+/- 0.2 µm |
+/- 0.4 µm |
スキャニング周波数 |
1,500 Hz |
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レーザー光源 |
VLD (可視レーザーダイオード); λ = 650 nm |