蓄積チャンバーでのヘリウムによるバッテリーパックのリークテスト
バッテリーパックの組み立て工程においては、バッテリーパックの密閉シールを検査するリークテストは基本的な作業です。これにより、内部に収納された高電圧コンポーネントの短絡の原因となりうる水、湿気、ほこり、その他の外部汚染物質の侵入を防止します。
詳細
大量生産時に100 %の品質検査を行う場合、グローバルリークテスト法でテスト時間を最小限にすることが求められます。
検査仕様に合わないためにエア方式（圧力減衰法または質量流量法）を使用できない場合は、蓄積チャンバーでのヘリウムトレースが最適な次善策であり、高い検査感度と短いサイクルタイムを実現できます。
大気圧下で検査対象ワークを密閉されたチャンバーに入れ、連続してヘリウムを充填し、質量分析計でワークからチャンバーにトレーサーガスが漏れたか検出します。
完成したコンポーネントとアセンブリー全体に対するこの管理手法は信頼性が高く、全体的な密閉性を保証し、パック内に水分が侵入することを防止できます。
トレーサーガスによる検査法では非常に高い感度が保証され、非常にわずかな漏れも検出できます。また、大きな体積にもどのような環境条件にも対応します。
蓄積チャンバーを使用する当社のヘリウムリークテストシステムの場合、10-2～10-4 SCC/secの範囲のしきい値で漏れを検査できます。この手法では、この範囲で非常に良好な結果を得ることができ、シンプルで信頼性の高いアプリケーションになります。
アプリケーションで、さらにエアー方式（圧力減衰法または質量流量法）を使用して、コンポーネント内部に有する冷却回路を検査できます。
